健康ためのスポーツ吹矢の始め方

スポーツ吹き矢とは

 

スポーツ吹矢というスポーツは、まだあまり聞き慣れないものかもしれませんが、手軽にできて健康にもいいということで、着実に競技人口が増えているスポーツです。

 

これは、腹式呼吸法を積極的に行う健康法と日本に古来からある吹き矢を融合させ、ルールを定めてスポーツ性を持たせた競技の呼び名です。

 

日本では現在、社団法人日本スポーツ吹矢協会が普及活動を行っています。スポーツ吹き矢誕生の基となったのは、1988年頃、新潟県長岡市の皮膚科医師である樋口裕乗氏が吹矢を現代風にリニューアルしたものを試行錯誤の末に考案したことです。

 

これを肺機能を活性化する健康法として1991年「吹矢健康法」として出版し、更には樋口氏考案の競技用規則も併せて紹介されました。これを気功による呼吸法の有用性を理解しながらも継続性の低さに悩んでいた㈱ダイセイコー社長の青柳清氏が樋口と出会ったことから、スポーツ吹矢としての骨格がつくられていったのです。

 

以後、1995年には的や筒のサイズ、ルールなどを規定化し、スポーツとして吹矢を位置付ける「スポーツ吹矢健康法」を出版して普及を図りました。

 

1997年には、薄い短冊型のフィルムを巻いて約20cm、約0.8gの長い軽い矢を容易に作る方法を考案し、吹矢の精度がかなり向上したことから、遊びの域を出て完成されたスポーツとしても前進することになりました。

 

翌1998年には青柳氏によって「日本スポーツ吹矢協会」が設立され、特に中高年層に支持されながら競技人口も増加していったのです。2007年4月には、日本スポーツ吹矢協会が文部科学省より社団法人として認可され、その活動はいよいよ本格化しています。